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心弾む、野山のスキーの楽しさをお伝えします

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ツアー・便利な道具あれこれ

2012-05-06

ツアー・便利な道具あれこれ

bennri_dougu.JPGこれは胸元につけるラジオハーネスといわれるもの。すっきり収納できて何時でも取り出せる。ザックのショルダーにも邪魔にならない。
 いま、この中にはGPS、マップポインター、地形図、コンパス、メモ帳、ボールペン、カメラ、100円ショップの老眼鏡‥が納まっている。
 どれもがすぐに取り出せないないと困るものばかりだ。
 マップケースもいろいろ試したが、台所で使うジップロックが一番。地形図もA4サイズにコピーしたものに緯度・経度、尾根線、沢線を書き込んだものを使っている。
 それから腕時計も手袋や上着の袖をめくらないと見ずらいのでカラビナ様のものがついたものをぶら下げている。ほぼこれで身の回りのものの整理は完璧だ。
 以前から持ってはいたが、携帯電話が普及して無線機の出番が減り、しばらく使っていなかったが、このように使ってみると本当に使い勝手が良い。

① ラジオハーネス(CONTERRA)は8190円 在庫あり。
② GPS GARMIN eTrex Legend HCx 58,800円
   GPSは一番安いeTrex Venture HC 34,650円のもので十分です。小さな液晶に地図が表示されてもあまり役には立たないでしょう。   取り寄せ商品
③ 時計(HIGHGEAR )トレイルヘッド 9,500円(デジタルコンパス、クロノグラフ、アラーム、バックライト付き)
この上はアルティテック19,500円で高度計、温度計がついています。GPSを持っていれば高度計はあえて時計についていなくてもよいのではと思います。コンパスもいらないと思うのですが…    取り寄せ商品
④ マップポインター 各680円  在庫あり(北緯35度~41度 3枚)
⑤ カメラ OLYMPUS U1050SW  3m防水 20,000円以内で買いました。
⑥ シルバーコンパス

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独断・偏見の道具選び

2012-05-06

独断・偏見の道具選び

スキー板
 ステップソール、いわゆるワックスレスタイプ(スキーのソールに刻みが入っていて、後ろに戻りにくい)のスキーは森を歩いたり、小高い丘でスキーを楽しむには最高の道具です。
 1月~3月頃までの雪では、急斜面の登高にはあまり効きませんが春のザラメ雪には威力を発揮します。私もここ妙高の火打山には5月にシールなしで2回ほど登っています。森や丘はもちろん、アップダウンを繰り返すような稜線歩きでは最高に楽しいスキーと言えるでしょう。

 また、滑ることだけ考えても幅の広いスキーはほとんど不必要といえます。カルフのXCD GT (83-62-70)の幅があれば何処にでも行けます。以前、トップ70ウェスト55テール60ほどの板で立山や火打で大いに遊びました。ツアー中には沢を渡ったり、雪壁をよじ登ったりする事もあります。そんな時幅広の板では握りきれません。それに何と言っても軽い事が魅力です。

 ここまではテレマークスキーとしての話をしてきましたが、テレマークのエリアは森林限界までと考えています。それ以上は山スキーの世界ではないでしょうか。何処で何がしたいか、自分の遊ぶエリアを決めることも道具選びには重要なことです。自然条件がより厳しいエリアを目指すなら、単に道具だけの問題ではなく、それ相応の知識や訓練も必要になります。



 お勧めはもちろん革靴。プラスチックブーツはギブスのようなもの、強制ブーツですからもちろんスキー操作はこちらに軍配が上がります。でも、革の柔らかさ、しなやかさは解放された踵以上にハートも解放されます。山から帰って靴の手入れをする時間も楽しみの一つではないでしょうか。


シール
 最近驚いたものの一つがシールの塊の大きさです。ザックの中から何を出したのかと思ったらシールでした。大きなサイドカーブに合わせてシールをカットしていますのでたたむことができません、だから丸めてあるのです。小さなザックにそんなに大きな容積をしめたら他のものが入らなくなるし、ザックを少し大きめに変えることになります。もっと軽快に山歩きがしたいものです。それに色々スキーを変えなければ一本のシールで手入れをしながら一生使えるのではないかと思います。滑ることだけでなく、シール登高の練習もしてくださいね。


ポール
 ほとんどのテレマーカーが伸縮式のポールを持ってきます。でも、伸縮させる機会がどれほどあるでしょう。伸びなかったり、予期していないのに縮んでしまったりと意外と故障が多いいものです。
 一本ものであれば丈夫ですし、以前、雪面にスキーを立てて、ポールを渡し簡易チェアーを作って春の日差しをいっぱい浴びて午睡を楽しんだこともあります。そう言えはあの時にチェアーに使った布の腰掛は今でもあるのでしょうか。探してみます。


バインディング
 ツアー中に一番困るのは道具の故障。スリーピンは99%壊れる箇所がありません。そして軽くシンプルなのが一番。最近私は流れ止めもはずしてしまいました。20数年テレマークをやっていますがスキーが外れたことは一度もありません。でもこれはまねをしないでください。スリーピンだからこそ命拾いをした経験もありますが、これはお出でになった時にでもお話しすることにしましょう。


ショベル
 バックカントリーの飾り物ではありません。だからしっかりしたものを選んでください。プラスチックやアルミのものでは春の固い雪を掘るのは至難の業です。本格的に雪洞を掘る機会がなくても、テーブルを作ったり、風除けを作ったり何かと便利です。


ビーコン
 私の個人的見解では不必要と思っています。数万円もする高価な商品であるにもかかわらずほとんど出番はありません。もっとも出番がないに越したことはありませんが。
その理由は、
いわゆる確率の問題。

①雪崩に遭遇する確率。
  私自身、40年あまりの登山経験の中で3回です。それもほとんど春山です。

②雪崩に巻き込まれる確率。
  これも私事ですが1回。重い春の雪で非常にゆっくりとした雪崩で、なんとか這って脱出しました。

③巻き込まれて発見される確率
 訓練では3mも5mも下に埋めることはほとんどありません。訓練でやっているように1mにも満たないことは実際の雪崩ではほとんどないでしょう。一度探すだけでなく圧雪されたデブリのような雪を3mも5mも掘ってみて下さい。どれくらいの時間がかかるか。

④発見されても生存できる確率
 表層雪崩には有効かもしれませんが、春の全層ではほとんど意味がありません。自分がどの時期に何処で遊ぶかを考えたら不必要な(あっても仕方がない)人のほうが多いのではないかと思います。ビーコンが必要と思われるエリアはサハリンと同程度の緯度の雪質でその威力が発揮されるではないでしょうか。

こうして確率で考えてみると極めて少ないのではないでしょうか。お金で買える道具より、雪山の知識、訓練、危険予知のほうが余程重要ではありませんか。雪山の危険は雪崩だけではありません。それでもという方、特に危険がいっぱいのパウダーを愛好する方は必要かも知れません。


GPS
 確率で考えたら雪崩よりホワイトアウトの方はるかに高いと思います。特徴のない広い尾根や雪原でホワイトアウトになったら頼りになるのはやはり人工衛星ですね。
マップポインターと組み合わせば、ほぼピンポイントで現在地が分かります。GPSも緯度・経度さえ分かれば高価なものは必要ありません。あの小さな機械の液晶にマップが表示されてもあまり役には立ちません。
 地形図に偏差を書き込む人はよく見かけますが、海や砂漠でない限り、それほど必要なことではないでしょう。これからはツアーエリアに必要な場所の緯度・経度を書き込んで下さい。必要な時にだけ人工衛星にアクセスすれば電池の消耗をあまり気にする必要もありません。地形図上に緯度・経度を書き込むには「電子国土ポータル」のホームページが良いです。座標をクリックしてポインターを合わせればそこの緯度・経度が表示されます。
 緯度、経度、もちろん高度計も時計もついていて、同じお金を出すのならビーコンよりこっちの方がいいかな。


マップポインター
 GPSを書いたついでにマップポインターの話もしておきましょう。これは栃木県の「測研」という会社が作ったもので緯度ごとに全国のあらゆる場所に対応していて、バックカントリーであれば、その対象なるエリアは北緯35度から41度くらいまで3枚のポインターがあれば間に合います。
 1/25000図に必要な場所の「度」「分」の経線を記入しておけば一寸先も見えないホワイトアウトでも現在地がピシャリと分かる優れものです。
モルゲダール倶楽部のshopでも取扱していますのでお問い合わせください。使い方については夜の講義の時間に枠を設けて操作の方法をお教えます。これで道迷い遭難の恐怖は無くなりますよ。

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モノとワザの原点を探る

2012-05-06

モノとワザの原点を探る

(以下引用)
技術文化の指向性に見る日本と西洋
 ここで、少し道草になるが、日本の「二重の意味での人間依存性」に対する、西洋の「二重の意味での人間非依存性」について、簡単に述べておこう。
 「二重の意味での人間依存性」というときの「二重」の第一は、複雑な道具立てや装置に頼らず、人間の巧みさによって、道具なしか、簡単な道具を多様に使って作業をすることだ。素足で鞴を漕いだり作業対象を固定するとか、二本の棒きれに過ぎない箸を、使う人の巧みさで、多機能に使い分けるとか、… フランスのものに比べて道具としてはるかに簡単で、着脱自在な天秤棒とかは、その例だ。
 日本の技術文化の指向性に見られる「二重の意味での人間依存性」の第二は、よりよい結果を得るために、人力惜しみなく投入することだ。朝は霜を踏んで野良に行き、夕べは星をいただいて帰るといわれた日本農民の精励ぶり、残業をものともしない現代の産業戦士の勤勉にもその一端が窺がえるだろう。
 これに対して、西洋の「二重の意味での人間非依存性」はどうか。いま述べた日本の例とは対比させていえば、第一の人間非依存性は、個人の巧みさに頼らず、誰がやっても同じような結果が得られるように道具ないし装置を工夫すること、第二の人間非依存性は、できるだけ人力を省き、畜力や風水力など人間以外のエネルギーを利用して、より大きな結果を得ること…

 少し引用が長くなりました。なんとなく私たちの趣味の世界にも言えるような気がします。細いスキー板に3ピンバインディングを付けて革靴で滑っていた20年前。まさに人間に依存した時代でした。そして現在、スキー板もバインディングも靴もすっかり様変わりしてしまいました。西洋の思惑通り(テレマークの道具のすべては西洋からの輸入品)誰もが簡単に滑べれるようになったわけです。
 このことについて良いとか悪いとか言っているつもりはありません。しかし、技術力の進歩は間違いなく人間の能力を低下させているのではないかと思っています。そして精進しなければ行けなかったところへも簡単に行けるようになりました。でも、冬山、雪山の厳しさは何も変わっていません。10馬力の自動車と100馬力の自動車ではその性能は明らかに違います。より遠くへ、より早く行けるかもしれませんが、運転している個人は何も変わっていないのと同じです。
 所詮遊びの世界だから一日も早く滑れるようになればそれはそれで良いでしょう。でも、それでは滑ることだけに特化した道具立てであり、もっと魅力に溢れた森や林は別の道具を用意しなければならないでしょう。よりシンプルでより少ない道具立てで何でもこなす。こんなことも遊びの一つの形にしても良いのではと思います。

(もう一つ引用)
 私がフランスで職人の調査を始めてまず印象づけられたのは、日本人なら素手でさっさとやってしまいそうな簡単なことをするのに、いろいろと道具を使うことだった。籠を編んだり縄を綯ったりするのにも道具立てがあり、その代わり上手下手なしに、速く、一定の品質のものができる…


 日本の技術文化が日本を支えてきたことは事実であるし、そういった思考回路を持っていることこそ日本人なのではないかと・・・・・


参考図書 「もうひとつの日本への旅」(川田順造著)



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